債務整理の無料相談はどこにするか
返しても返しても減らない借金。お金を借りるときはまさかこんなに苦しい思いをするとは思ってもみなかったと思います。返せるという前提でお金を借りるわけですから。
実は私も借金で悩んだ一人です。借金のことなので気軽に話すこともできないためかなりのストレスを抱えていました。借金をなくすために返済をするわけですが、そのうち返すことが目的になっていました。
もうこうなると毎月、毎月、返済のエンドレスです。だんだん将来にも不安がよぎります。そこで知ったのが債務整理(借金整理)でした。債務整理をすれば、借金が減額できたり、財産も失わずに済むこともあるという方法です。
借金返済がきつくて苦しい、金利程度しか返済できない、借金を返すための借金をしてしまったなどなど、こういう状況になってしまうと素人の考えだけで、借金返済の解決は難しくなります。
すでに債務整理の相談をしたいと決意している人も、いざ、相談と言ってもどこに行ったらいいのか、また、本当に債務整理で借金問題が解決できるのかという不安もあると思います。
私の場合は決意と不安の繰り返しで、気がつくと数ヶ月が経ってしまうと言う悪循環でした。このサイトでは、借金問題に関連する悩みを解決していきます。
まずは、債務整理の無料相談先の前に、かんたんに債務整理について説明します。借金問題は各個人に適した債務整理を利用すれば解決が可能です。早めの対策を立ててみてください。
債務整理でホントに借金の悩みは解決するのか?!
債務整理には任意整理・特定調停・個人再生・自己破産の4つの方法があります。下記の4つのうちいずれかの方法を選ぶことになります。多くの場合、借金を減額することができますが、それぞれメリット・デメリットがあります。
任意整理
任意整理は弁護士・司法書士が代理人となって貸金業者と直接和解交渉を行う方法です。裁判所は通しません。貸金業者との借金減額交渉をするので、【個人対貸金業者】では、貸金業者に有利な合意内容になってしまったりすることもあります。相手は金融のプロなので、やはり専門家に代行してもらうのが賢明です。
弁護士や認定司法書士などの専門家に依頼すると次のような順序で行われます。
- 債権者(お金やモノを貸している状態の人)に対する受任通知の発送:この通知が債権者に届くと、多くは直接債権者に連絡することがなくなり、弁護士や認定司法書士などの専門家が窓口になる。
- 債務調査:すべての借入先、借金額を弁護士に話す
- 整理案の作成:交渉がまとまるように事前に方針を決めます。
- 整理案に対する債権者の同意
- 弁済(借金の返済)の開始
特定調停
本人が申立人となり、裁判所の調停委員に貸主との間に入ってもらって新たな返済計画を立てるものです。裁判所で行う任意整理のようなものです。減額した借金は3~5年の期間内で分割返済となります。ただし、特定調停のなかで過払い金請求を行うことはできません。過払い金請求をする場合は別途 過払い金請求の手続きをする必要があります。
個人再生
住宅ローン以外の借金を減らします。上手くいけば借金を最大5分の1まで圧縮できます。ただし、住宅ローンを除いた借金の総額が5,000万円以内の人が対象となります。
将来において一定の収入を得ることが見込まれるときに利用できる手続きです。原則としては3年(5年を超えない範囲)の間に計画通りに返済できれば、残りの借金は返済しなくてもいいという手続きです。
個人再生手続きには以下の2通りあります。
- 「小規模個人再生手続」:債権者の同意を必要とする
- 「給与所得者再生手続」:債権者の同意を必要としない
自己破産
自己破産というのは、借金をしていない人でもよく聞くことばだと思います。ことばだけのイメージからすれば「人生が終わりだ!」という感じがしますが、そうでもありません。自己破産は支払い不能に陥った借り主を救済するための最終手段です。破産申立をして、借金免除の決定が裁判で決定すれば、借金はゼロになります。
ただし財産を所有している場合には、これを処分して借金の埋め合わせにします。生きていけないほどなんでもかんでも没収されるわけではありません。最低生活費は、政令で定められた額に基づき算出します。
過払い金請求
それから、任意整理の一環である過払い金請求というものがあります。
CMでこんな文句を聞いたことがあると思います。
「カードローンやキャッシングをご利用された方の中には、返す時に利息を払いすぎているかもしれません。また、返し終わっていても払いすぎた利息が返ってくるかも知れないのですが、ただ限度額もあるかもしれないので、え~~~~~」
そうです、あのコマーシャルです。
過払い金というのは、【法定利息を超える部分=払い過ぎた利息のこと=過払い金】が戻ってくるという説明をみかけますが、正しくは払い過ぎた利息のお金を借金(元金)の返済にあてた結果、まだ余りが出たお金のことを「過払い金」と言います。
法律で定められた上限金利より高い金利で利息を支払っていた場合、それは払いすぎの利息となります。
『利息制限法』(法律で決まっている上限金利)
元本10万円未満⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒年利20%
元本10万円以上100万円未満⇒⇒年利18%
元本100万円以上⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒年利15%
過払い金が発生していれば、今ある借金がなくなる可能性があるかもしれません。人によってはその過払い金にも利息を付けて取り戻すことができます。また、以前返し終わった借金でも取り返すことができます。
どこまで取り戻すかは状況によりますが、満額回収なら裁判訴訟になります。
失敗しない債務整理の無料相談の選び方を考えてみる
とにかく相談をしなければ今の苦しい状況は何も変わりません。では、どうやって債務整理の無料相談先を選ぶかです。無料相談窓口としては公的機関では弁護士会や法テラスがあります。
インターネットの場合には、法律事務所の無料相談と借金診断シミュレーターにより無料相談と債務整理に強い法律事務所を紹介してくれるサービスです。
- 公的機関の無料相談窓口
- 法律事務所の無料相談
- 借金診断シミュレーター
実は、私は法律事務所に行く勇気が出ず、借金診断シミュレーターでメール相談(電話でもOK)をしました。私の場合ですが、30~40分くらいでメール返信が届いてびっくりしたのを覚えています。
借金診断シミュレーターでは、法律事務所を紹介してくれますが、必ずしもそこに決めなくても大丈夫です。また、押し売りはないので安心です。
それでは公的機関での窓口相談からの説明です。代表的な法テラスのメリットとデメリットをみていきます。
法テラスのメリットとデメリット
法テラスとは、通称で、正式名称は、「日本司法支援センター」と言います。窓口相談の場合は、当然その場所までに出向いて借金相談をします。
- メリット
弁護士費用を立て替えてもらって費用を長期分割で支払う
一般の弁護士事務所などの相場よりもかなり安くなる
生活保護受給者なら立て替え金が不要
- デメリット
誰でも利用できるわけではなく、収入や財産が一定以下である必要
審査に時間がかかる
弁護士を選べない
メリットとしては非常に魅力的ですが、私が利用しなかった理由は、【審査に時間がかかる】【弁護士を選べない】という点でした。
【審査に時間がかかる】のは、弁護士さんが必要書類をそろえて提出し、法テラスの審査を待ち、法テラスの援助開始決定が出ると契約書が送られてきて、三者間契約がされるということになるためのようです。
また、【弁護士を選べない】という点ですが、基本的には法テラスから紹介された弁護士さんになります。法テラスさんの弁護士はほとんどが弁護士経験が浅い弁護士ということも気になりました。
債務整理に強い弁護士さんにお願いしたいと思った場合は、自分の希望する弁護士事務所が法テラスと契約している弁護士事務所であれば、依頼が可能のようです。自分で調べなくてはならないので、かなり時間がかかります。
インターネットで債務整理の無料相談先を探す場合
インターネットの場合は、弁護士事務所を見つけてメールあるいは電話で無料相談となります。メールであれば、24時間365日受け付けています。
もう一つの方法は借金診断シミュレーターというものです。このサービスは、匿名(ニックネーム)可・住所不要で利用できます。サイト上で、自分で簡単に債務の状況を入力すると、その後メールや電話でもっとも適した債務整理の方法を専門家である弁護士や司法書士のアドバイスが受けられます。
正式依頼すれば費用がかかりますが、依頼するかどうかは自分次第になります。
私は、この借金診断シミュレーターを利用しました。メリットとしては、以下の3つです。
- インターネットで完結するので時間が節約でき匿名OKなので秘密が守られること
- 弁護士・司法書士を無料で紹介してくれること
- 債務整理を得意とする近隣の法律事務所が見つかること
「無料で相談できる」「匿名OK」「住所も不要」「全国対応」とのことでしたので、メール相談してみました。以下のことを記入します。
【その他、質問したいことをご記入下さい。】のところには、どれだけ借金が減らせるか、自分にはどの債務整理の方法がベストか、過払い金がいくら戻ってくるのかなど自分の聞きたいことを書き入れてください。
また、「電話ではなくメール連絡だけにしてほしい」とか「電話は○○時くらいにお願いします」とかコメント欄になんでも記入してください。
入力した項目を「街角法律相談所の提携事務所」が確認し、折り返し連絡をくれるというシステムです。
私の場合はメール相談にしたのですが、即日で法律事務所から連絡がありました。(メール希望にすれば電話はかかってきません)
債務整理を決意したものの、相談先が見つからない人やどこの法律事務所がいいのかわからない人にとって、無料相談シミュレーターは頼れるサービスです。